守り人プロット(ローゼンタの悲劇)

基本プロットはなくメモ帳に台詞直書きなのですがこれは残っていた&読み物として大丈夫そうなので載せます。ローゼンタの悲劇~本質不在について。

 本質不在の危険性。魂(こころ)は多面的で揺れ動くもの(時や場所、相手により振る舞いが変わる)だがそれらは本質によりつねに統一されている。それゆえ人格が破たんすることがない。
 しかし本質がない、あるいは何らかの問題を抱えている場合、自己同一性の拡散により安定した自己意識を保つことが難しく結果”魂の解体”が起きる。
 魂が解体する過程で起きる様々な問題は狂い(フューリ)に似たものがある。
 それゆえアドラールに本質を掌握された奴隷王は全盛期を過ぎ、肉体と魂が弱りつつある晩年、魂の解体が始まり狂い(フィーリ)に取りつかれたとされ隔離されていた。
 トリスとローゼンタは夫婦である以上に深い絆で結ばれていた。(カリスとバーンの関係性に例える)
 《ローゼンタの悲劇》の真相は人間性を失い文字通り傀儡と化してゆくトリスに耐えられず、ローゼンタが行った心中事件である。ローゼンタは事前に繰り返しアドラールに掛け合ったが相手にされなかった。
 「トリスは狂い(実際は本質不在による魂の解体)に取りつかれておりそれを苦にしたローゼンタが心中を図った」
 それを知るのはごく一部の側近や使用人のみだがアドラールの指示により帝国最大の機密事項に指定されている。
 暗殺とされたのも星霜王の指示でかれは真理に通じ己の思い通りにならぬローゼンタを疎ましく思っていた。寵愛するトリスの心を占めるのが自分ではないことも彼女に憎悪を燃やす要因となる。(しかしこれらは結局、彼女を支持する民衆や領主たちの反発より覆される)
 フィンカイラの血が穢れているという価値観もかれが魔道士たちに流したものである。
 フィンカイラ人は正当な虚月の子孫だ。当時のトリトニアの思想に賛同できなかったものや、魔力が弱く居場所がなかったものたちがフィンカイラ諸島に流れていった。
 トリトニアは星霜王に跡形もなく滅ぼされたが、皮肉にも都を追われたものたちにより虚月の血は守られた。
  カリスはヒトらしさ(これは彼の理想化を多分に含む)を「良いもの」とし尊ぶ一方で、自分の中にあるハーフヴォイドとしての部分(利己的、支配的、力への耽溺等)は「悪いもの」として深く隠匿している。
 マクスウェルはトリスや他の英雄や異形(いぎょう)たちを引き合いに出しカリスの持つ”危うさ”を指摘する。
 ここで示唆される情報はすべてシナリオ後半最大の山場となる真理界におけるカリスとバーンの対峙への伏線となるように。
 実際のラストで魂の解体を起こすのはバーン。彼を”救う”ため魂の壊すのはカリス。
 マクスウェルの予言は的中するが役割は逆。光の使い手リアトリス=バーン。真理に通ずるものローゼンタ=カリス。バーンは最後までこれに気づかない。

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